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Channel: カンアオイ
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玉霰など

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細辛の銘品の一つ『玉霰』の葉が展開しました。

ヒメカンアオイ(小形葉)の為か、あまり人気はありませんが非常に良く増える丈夫な品種です。

※登場年 : 明治14年

※登録者 : 不明

葉肉の薄い楕円形葉。
表面は平坦。
大小の霰斑を全面に散らす。

5月2日撮影

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※ウラシマソウの変わり(付属体の変異)
ドライブがてらの散策で見つけたウラシマソウの変わりです。糸状に伸びる付属体の一部分が変異していました。来年訪れた際にも、また同じような芸を見せてくれると良いのですが……問題は覚えているかどうかですね。

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ヒナカンアオイ

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ヒナカンアオイの花が咲いていました。

学名: Asarum okinawense Hatus.
和名: ヒナカンアオイ(雛寒葵)

種名のokinawense (オキナウェンシス)は沖縄産の意味。

和名のヒナカンアオイ(雛寒葵)は、花が極めて小さいことから

※分布 : 沖縄本島の石灰岩地に原産する。

※開花期 : 3~4月

(原記載文献): J. J. B. 43: 430, f. 6-2 (1968, njn), Fl. Ryukyus: 245 (1971).

花は極めて小さいが、葉の白い斑模様が素晴らしい品種です。

5月2日撮影

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※カンアオイに関する『環境省・種の保存に関する法改定』の記事です。
http://www.env.go.jp/press/103237.html

*記事の一部分を抜粋して紹介します。

1-1.国内希少野生動植物種の指定

環境省では、絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律に基づき、我が国において絶滅のおそれのある野生動植物種を「国内希少野生動植物種」として同法施行令に基づき指定し、個体の捕獲、譲渡し等を原則禁止するとともに、必要に応じ生息地等保護区の指定や保護増殖事業を実施することにより、種の保存を図っています。

1-2.特定国内希少野生動植物種の指定

国内希少野生動植物種のうち、繁殖技術が確立されており、その流通を認めたとしても種の保存に影響を及ぼさないと認められるものについては、特定国内希少野生動植物種として、事前に届出を行った事業者による商業的取引を認めています。
1-1で指定する33種のうち、以下の種については、特定国内希少野生動植物種の指定要件(※)を満たすため、今般、この特定国内希少野生動植物種に指定することとします。
10) Arisaema heterocephalum ssp. okinawense(オキナワテンナンショウ)
12) Asarum caudigerum(オナガサイシン)
13) Asarum okinawense(ヒナカンアオイ)
22) Chionographis koidzumiana var. kurokamiana(クロカミシライトソウ)
27) Odontochilus tashiroi(オオギミラン)


※展示会などでも、販売目的での展示は禁止されていますので注意が必要です。

サカワサイシン

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サカワサイシンの花が咲いていました。


学名:Asarum sakawanum Makino

和名:サカワサイシン(佐川細辛)


掲載図鑑とページ番号:(講談社・Flora of Japan)2a: 372, var. sakawanum;

種名のsakawanum(サカワーナム)は発見地・高知県佐川町に因む。牧野富太郎氏が若い頃(1890年代)に発見,命名された。

※分布 : 高知県西部、愛媛県南部

※開花期 : 4~5月

花は、萼裂片の長さが3~4cmと長く、暗紫色に広く淡い黄色の覆輪を生じ、萼筒内は太い縦隆起のみであり、発育不全の棒状の花弁3が残る点が興味深く、鑑賞価値が高い。

5月2日撮影

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葉の展開時期に陽を当て過ぎたせいか、背丈が伸びず、花が葉に隠れてしまいました。

残念ながら素心花は今年は咲きませんでした。

散策で見かけたカンアオイ

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昨日は久しぶりに伊豆半島へ行ってきました。

天気は良かったですが、風邪か強く、大量の黄砂が飛んでいたようで山は霞み、富士山も薄っすらとしか見られませんでした。



散策で見かけたカンアオイを紹介します。

ランヨウアオイ 斑入り(葉の先端辺り)です。継続は無理かな?

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オトメアオイ 糸覆輪(稀に見ることができます。)

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オトメアオイ 綺麗な斑模様

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シイノミカンアオイ 黄曙斑?黄葉?

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シイノミカンアオイ 緑花

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アマギカンアオイ 覆輪花

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アマギカンアオイ 葉模様が綺麗です。

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アマギカンアオイ 赤花

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アマギカンアオイの大株です。これだけの葉数の個体は久し振りに見ました。花はまだ咲いていませんでした。

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※先週の展示会、たくさんの皆様にご来場頂きまして有難うございました。

マエダカンアオイなど

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マエダカンアオイの花が咲いていました。

マエダカンアオイ→オナガカンアオイとミヤザキタイリンの自然交雑種

分布 : 宮崎県

5月5日撮影

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※裏紅銀葉ヒメカンアオイ

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冬は真っ赤に紅葉します。

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※オトメアオイ 『長寿冠』裏紅亀甲大覆輪

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ノムラカンアオイ

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佐賀県産ノムラカンアオイの花が咲いていました。


ノムラカンアオイ→タイリンアオイとサンヨウアオイの自然交雑種

学名 : Asarum × nomuranum F.Maekawa,nom.nud.

分布 : 福岡県、佐賀県、熊本県

開花期 :3~5月


5月10日撮影

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同じく、タイリンアオイとサンヨウアオイの自然交雑種で山口県産のもの→ナガトカンアオイとし、区別されています。

ナガトカンアオイ

学名 : Asarum × miyakeanum F.Maekawa,nom.nud.

分布 : 山口県

開花期 :4~5月

シャトルウオシー

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アメリカ産カンアオイ『シャトルウオシー』が咲きました。

※学名
Asarum shuttleworthii var. shuttleworthii


※分布 : アラバマ州、ジョージア州、ノースカロライナ州、サウスカロライナ州、テネシー州、ヴァージニア州 400~1300m

※開花期 :3~5月・ USA - 5~7月

5月10日撮影

匍匐する茎をもち、やや群生する。

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葉は肉厚で卵円形、鈍頭、長さ4~10cm、幅4~9cm、斑紋をもつ個体が多く、葉柄は4~10cm。

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花は大きく、萼筒は卵円形、径は14~25mm、長さは15~40mm、外面は淡黄緑色で無毛。

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内面は下部にやや低い不明瞭な格子状の隆起脈を有し、上部は濃色の粗毛を密生する。

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萼裂片は卵状三角形で、幅10~20mm、長さ6~13mm、内面は粗毛を束生し、斑状の模様となる。

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神秘湖細辛

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神秘湖細辛

知人から、研究する為に譲ってもらった台灣産のカンアオイ『神秘湖細辛』の花が咲き始めました。


※学名 : Asarum villisepalum

種名のvillisepalumは、萼裂片の上部表面に密生する白い長軟毛を表す。


※台灣特有植物。

※分布 : 台灣・宜蘭縣、花蓮縣等地,生长于海拔1300米左右的地区,多生长于闊葉林林下阴湿地和水边岩石上,常與蘚苔、蕨類混生。

※花期 3-5 月。

※特徴
葉片三角形至三角狀卵形,10-14*7-13 cm,基部心形,先端銳尖至漸尖;上表面通常深色,光滑,具白斑,下表面灰色或深紫色。葉柄長約 9-15 cm,具溝,深紫色。

花單生,紫褐色,腋生;花梗光滑;萼筒圓筒形、鐘形至倒圓錐形,長 1-1.4 cm,外面光滑;萼裂片紫色 3 枚,平展或波狀,表面密生白色毛;萼裂片與孔環間具薄片狀附屬物。


※参考引用文献
https://zh.m.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E7%A5%95%E6%B9%96%E7%B4%B0%E8%BE%9B

5月12日撮影

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クマノジカンアオイ

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和歌山県産『クマノジカンアオイ』の花が咲いていました。

※分布 : 紀州(和歌山県、三重県南部)

※開花期 : 4~5月

数十年前に発見されて以来、地元では、クシモトカンアオイ、コウヤカンアオイの自然交雑種として『クシコウヤカンアオイ』という仮名で流通ていましたが、2011年新種(未登録)として記載。

※詳しくはこちら
https://kanaoiasarum.jimdo.com/%E4%B8%89%E9%87%8D%E7%9C%8C%E7%94%A3/%E3%82%AF%E3%83%9E%E3%83%8E%E3%82%B8%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%82%A2%E3%82%AA%E3%82%A4/

5月11日撮影

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自生地にて撮影(2015年)

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ツチグリカンアオイ

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ツチグリカンアオイの花が咲いていました。

※学名 : Asarum asperum var.geaster

※和名 : ツチグリカンアオイ

萼裂片が開く前の状態がキノコ類のツチグリに類似していることから→ツチグリカンアオイ

※別名 : シシクイカンアオイ(宍喰寒葵)→ 地名(宍喰町)に因む

※変種名 geaster (ゲアスター)は地面の星 の ー 意


※分布 : 高知県、徳島県

※開花期 : 2~4月

ミヤコアオイが南下したものが分化したと考えられている。ミヤコアオイに形態は似ているが、大きな違いとして萼裂片内側一面に凸凹とした突起が見られることや、開花期がミヤコアオイ(四国産)よりも遅い。

*参考文献
高知県の植物 第4号. 土佐植物研究会 1981年 高知県のカンアオイ類

5月11日撮影

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サツマアオイ

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鹿児島県産サツマアオイの花が咲いていました。

※学名: Asarum satsumense
F.Maek.

※和名:サツマアオイ(薩摩葵)

※台湾名 : 薩摩細辛

※種名の satsumense (サツメンス)は薩摩産を表す。

※開花期 : 3~5月 (台湾 1~4月)

※分布 : 台湾、鹿児島県

台湾・北西部(ミヤオリー郡、台中郡)、日本では、九州薩摩半島の火山噴出物(しらす)に埋め残された古い山地だけに残存する。

タイリンアオイの姉妹種だか、葉は三角形を帯ず、萼筒の口が広くて萼内が外から丸見えとなり、花柱の付属物の発達が悪く柱状の本体の先に小突起となっているに過ぎない点で区別できる。

☆参考引用文献
最新園芸大辞典第5巻(1983)Heterotropa.183頁. 筆者 . 前川文夫

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マルミカンアオイ

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宮崎県産『マルミカンアオイ』の花が咲いていました。開花から随分と経過してしまいました。

※学名: Asarum subglobosum F.Maek. ex Hatus. et Yamahata

※和名:マルミカンアオイ

※ 別名 : マルミノアオイ

※種名のsubglobosum (スブグロボーサム)はやや丸いという意味。

※萼筒が丸みを持ち、ランヨウアオイと思われる胴の膨らみがあるので種名、和名ができた。

又、別の和名の由来として、萼筒が太鼓の胴ののように丸みがあることによるという記述もある。

※分布 : 大分県、宮崎県、熊本県

※開花期 : 2~3月

☆参考引用文献
最新園芸大辞典第5巻(1983)Heterotropa.183頁. 筆者 . 前川文夫

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モノドラカンアオイ

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モノドラカンアオイの花が咲き始めました。


※学名: Asarum monodoriflorum Hatus. et Yamahata

※和名:モノドラカンアオイ

※開花期 : 2~4月


※分布 : 沖縄県西表島固有


環境省=絶滅危惧IA類・沖縄県=絶滅危惧IA類

山地の樹林の林床に生える常緑多年生草本。
葉は卵心形。裏面は綺麗な暗紫色で脈上に短毛があり、葉脈に沿ったエンボス(浮き出し)模様が目立つ。
花は紫色で、地面に接して咲く。萼片が萼筒よりも大きい。萼片の内側に密毛がある。雄ずいは12個、雌ずいは6個。
島内の一部地域に自生する。園芸用に採集され、減少が懸念されている種である。


※種小名の monodoriflorum (モノドリフロルム)の語源は、前川文夫氏の説明によると花の咲き方であり『萼片が萼筒よりもひどく膨大な点で、萼片が開出してから立ってきて、その先端が互いに接するようになるし、両翼は幅広くひらいて、後ろに反りかえっている。そのありさまは、アノナ科のMonodoraの花の咲き方である。それでモノドラカンアオイと仮りに命名したのである。』とあり

アフリカ~マダガスカル島に自生する、バンレイシ科(Annonaceae アノーナケアエ )のモノドラ ミリスチカ(Monodora myristica)

monodoriflorum→「Monodora モノドラ」 + 「flora 花」の造語。

*参考引用文献
日本固有の植物 p37・1978年.6.15 玉川大学出版部発行・著者 前川文夫
*モノドラ属の花参考引用先
http://botdiary.blog122.fc2.com/blog-entry-1886.html


※モノドラ属の花(切手)
1986年 シエラレオネ発行

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1969年 ウガンダ発行 

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カンアオイの研究家の山幡英司(Eiji Yamahata)氏と鹿児島大学名誉教授だった植物学者の初島住彦(Sumihiko Hatusima)氏の連名でAsarum monodoriflorum として正式に1989年に新種として発表されたが、それ以前、1975年に前川文夫 氏が、Heterotropa monodorifloraとして発表(国土と教育 NO.34 <Vol.6,No.4.p34>したものの、モノドラカンアオイは、初島住彦氏が古見岳より採取されたものを中島邦雄氏が栽培されていたものがはじめて開花をし、その花を見た前川氏がモノドラカンアオイと仮りに命名。それは1975年5月のことであった。


5月14日撮影

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タイリンアオイ

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タイリンアオイ

学名: Asarum asaroides (C.Morren et Decne.) Makino

和名:  タイリンアオイ

種名のasaroides(アサロイーデス)はフタバアオイ属〈Asarum〉に似ているという意味。

日本のカンアオイ属中、最初に欧州に紹介されたもので、おそらく シーボルト(Siebold)の導入で1830年頃か。本属のタイプが、カーチス(Curtis) の“ Botanical Magazine”に2度図示された。
http://psieboldii.blog48.fc2.com/blog-entry-184.html

☆参考引用文献
最新園芸大辞典第5巻(1983)Heterotropa.183頁. 筆者 . 前川文夫

写真は、図鑑『細辛寒葵』より

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※徐福伝説とタイリンアオイ
https://blogs.yahoo.co.jp/k27de7b8e8nrpsx/13764610.html

http://www1.saga-s.co.jp/koremade/jyofuku.0.996233.article.html

ホシザキカンアオイ亀甲

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ホシザキカンアオイ・亀甲模様の銘品『星亀甲』の花が咲いていました。


このカンアオイの葉のように、葉脈に沿って入った白や黄色に描かれる葉模様(地模様)を亀甲と呼びます。

5月16日撮影

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※珍しい種類の亀甲模様

アツミカンアオイ亀甲

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アマギカンアオイ亀甲(栽培鉢より出現)

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モノドラカンアオイ亀甲

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タマノカンアオイ亀甲(多摩の幻)

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ウンゼンカンアオイ

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ウンゼンカンアオイの花が咲いていました。


※学名: Asarum unzen (F.Maek.) S.Kitamura,et G.Murata

※和名: ウンゼンカンアオイ(雲仙寒葵)

※別名 : ウンゼンアオイ

種名のunzen ウンゼンは九州雲仙岳産の意味。

※開花期 : 4~5月

※分布 : 佐賀県、長崎県、熊本県、福岡県

タイリンアオイと似ているが、萼筒が倒卵形で膨れ方がせまく、また花柱の付属物が花柱本体の上方に細く立つ点でツクシアオイへの類縁を示す。

☆参考引用文献
最新園芸大辞典第5巻(1983)Heterotropa.182頁. 筆者 . 前川文夫

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☆ヨウラクランの花が咲き始めました。この株は昨年の散策の際に、落下していたものを拾ってきたもので、上手く活着すると良いのですが…

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花が咲いているのか、わからないほどの小さな花です。

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エクボサイシン

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エクボサイシンを紹介します。

※学名: Asarum gelasinum (F.Maekawa,)S.Hatusima,

※和名:エクボサイシン(笑窪細辛)

※種名のgelasinum(ゲラシナ)は笑窪のあるを意味し、萼筒の窪みを笑窪に例えたものである。

※分布 : 沖縄県八重山諸島(西表島)固有


沖縄県=準絶滅危惧

山地の樹林の林床に生える常緑多年生草本。
葉は卵心形で長さ10cm。裏面は紫色。
花は紫色で、地面に接して咲く。萼筒は短く、萼片よりも短いくらいであって、口輪を欠くことで広く開口しており、中にある雌蕊が外からよく見える。萼筒はやはり上半にのみ網目が隆起している。雄ずいは6個、雌ずいは3~4個。花期は1月~4月。花はクリーム色(白色)の縁取りがあるが、ないものもあり、変異がある。

同じく、西表島に自生するモノドラカンアオイ(Asarum monodoriflorum)と似るが、花柱・雄蕊の数が半減する、これも特徴の一つである。

*参考引用文献
日本固有の植物 p35~37(琉球のカンアオイ)・1978年.6.15 玉川大学出版部発行・著者 前川文夫

最新園芸大辞典第1巻(1982)Heterotropa.329頁. 筆者 . 前川文夫

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以下の写真は数年前に、知人が調査のために現地にて撮影したものです。

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※ネットにてこのような記事を見つけました。

雄蕊と雌蕊の数が変わることの意義 | みんなのひろば | 日本植物生理学会
https://jspp.org/hiroba/q_and_a/detail.html?id=2567

青軸ヒメカンアオイなど

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栽培している青軸(潤み)ヒメカンアオイの鉢を見ていると、綺麗な銀葉模様の実生苗が生えてきていました。このままの状態で銀葉を維持してくれたら良いのですが…

5月21日撮影

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※ヒメウラシマソウ(テンナンショウ)の花、葉が無惨な姿になってしまいました……スズメガの幼虫が美味しそうに食べていました。食欲旺盛ですね。この他にも数株が犠牲になってしまいました……

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枯れるような事はありませんが、芋の成長が止まってしまうのが残念です。

ミヤコアオイ

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ミヤコアオイ

学名: Asarum asperum F.Maek.
和名:  ミヤコアオイ(都 葵)

種名のasperum 粗面の,ざらざらしたという意味で、散毛が葉面にある為についた名である。

和名のミヤコ(都)は、はじめ京都の産で確認されたのでこの和名がついた。

詳しくはこちらをご覧下さい。

https://blogs.yahoo.co.jp/k27de7b8e8nrpsx/14902849.html

5月23日撮影

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【都忘れ】
天冴え系・白曙斑

薄い雲紋に白く谷が入る葉が、白い曙芸になります。
今年は、全ての葉が見事に白い曙芸になりました。

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タカサゴサイシン

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台湾産カンアオイのタカサゴサイシンの花が咲き始めました。今年は随分と遅い開花となりました。この種は、匍匐する茎をもち花が小さいです。


*学名: Asarum epigynum

*和名: タカサゴサイシン(高砂細辛)

*別名: タイワンサイシン(台湾細辛)ウワミカンアオイ (上果寒葵) ウワハナサイシン (上花細辛)

*分布 : 台湾南部 ・中国(海南省、広東省)



和名は、産地名台湾の雅号「高砂」に因んでいる。別名に見られるように台湾産のカンアオイの意。

種小名epigynumは「子房上生の」の意。

「子房上生(しぼうじょうしょう)」とは

[英epigyny]
被子植物の花において,萼・花冠・雄ずいが子房よりも上に着いている現象をいう。

これに対し子房より下に着いていれば子房下生(hypogyny)という.また,ヒパンチウムによって子房から隔てられた所に着いていれば子房周囲生(perigyny)という.萼・花冠・雄ずいのすべてが子房より上または下に着けばそれぞれ子房下生または子房上生であるが,萼と花冠は子房周囲生で雄ずいは子房下生(ミソハギ科),萼は子房下生で花冠と雄ずいは子房周囲生(アオイ科)などさまざまな場合がある……

[資料参考引用先]
https://wikimatome.org/wiki/%E5%AD%90%E6%88%BF%E4%B8%8A%E7%94%9F

https://dictionary.goo.ne.jp/ej/28461/meaning/m0u/

5月24日撮影

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匍匐する根茎のようす

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まだ蕾もあります

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葉のようす

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